さくらのIoTで「作りたいもの」をもっと作りやすく。
お客様を支援する仕組みや取り組みをご紹介。
さくらインターネットでは、サービスをより気軽に使っていただける工夫や施策をいくつも行っています。例えば「さくらのレンタルサーバ」ではサービスご利用開始から2週間はお試し無料で提供していますし、「さくらのクラウド」ではイベントなどで配布しているクーポンを適用することで最大2万円分のリソースを無料で利用することができます。このように、お客様自身でサービスがやりたいことを実現するに足るかを料金発生前に確認できるような仕組みを用意することで、お客様にとって安心して自分自身がやりたいことに取り組むことができます。
こういった仕組みは、提供側の目線で言えばいわゆる「サブスクリプション」や「リカーリング」といった「月額サービス」で新規ユーザーを増やすための機能にもなっており、ハードウェアの準備も伴う「さくらIoT」でも安心して事前にサービスを試したり、自分たちがやりたいことをできるに変えてくれるのかを確認できる仕組みを用意しています。
この記事では、「さくらのIoT」で実際に提供しているサービス検証を支援する仕組みや取り組みをご紹介します。
1.お試しキャンペーン提供
IoTに取り組むときに最初にハードルとなるのはハードウェアを始めとするイニシャルコストや、検証期間中に継続して発生する利用料金等のランニングコストです。
サービスの利用にお金がかかることはある種「当たり前」なことですが、企業においてお金を利用するには事前の予算組みや上長の承認が必要となる場合があります。ときには、開発者や企画担当者自身が趣味として自身での費用負担のもとで検証を行っているケースも耳にします。
便利なサービスを試し自社の製品やプロセスに反映することは歓迎されるべきですが、その検証の開始に手間や個人への負担がかかってしまっては素早い検討を進めることはできません。
そこで、さくらのIoTではハードウェアおよび利用料の負担なく、サービスを試すことができる取り組みを行っています。
IoT向けのモバイルネットワークサービスである「さくらのセキュアモバイルコネクト」では「セキュモバお試しキャンペーン」としてSIM本体を利用料金割引のクーポンとともに提供しています。
これにより、IoTに取り組む方々に検証時点で費用の持ち出しを行っていただくことがないようにしています。
2.設計データ、ソースコードの公開
IoTシステムの開発に取り組むときには、技術的な難しさもハードルとなります。特にIoTは従来のシステムにあるようなサーバーやネットワーク、アプリケーションといったものに加えてハードウェアの領域に取り組む必要も出てきます。
さらに、ハードウェアは前述の構成要素と比べるとかなり畑違いの要素が多い領域です。電子回路を始めとするプログラムだけではない物理学の知見も必要ですし、実際のリリースにおいてはいわゆるWeb領域とは異なる感覚で取り組む必要があります。
どちらもわかっているエンジニアから「ハードウェアは一度しかビルドできないコードである(すなわち作り直しが容易ではない)」と言われるように、ハードウェアを伴う製品やサービスのリリースには慎重さが求められます。
そこで、さくらのIoTでは、その一部でも負担を軽くするため、作りたいものに近い基板の設計データやファームウェアやアプリケーションのサンプルソースコードを「作例」として積極的に公開を進めています。これらはMITライセンスを始めとする、商用利用や改変、再配布等を認める形態で公開されているため、権利関係を気にすること無くそれらを商用サービスの検証や開発に活用いただくことができます。
3.イベントでの協賛
さくらインターネットでは、サービスの概要説明や利用方法をより理解いただくための活動として、イベント等での協賛やサポートを行っています。
例えば先日大阪にて開催された「Techseekerハッカソン(旧称デジットハッカソン)」では、さくらのIoTサービスに加えて必要となるサーバーリソースとして「さくらのクラウド」も提供、いくつものアイデアを形にしていただきました。
また、2023年8月現在、WiCON2023(高専ワイヤレステックコンテスト2023)に採択されたアイデアの技術実証にサービス提供を進めています。
さいごに
「さくらのIoT」では、今後も新しくIoTサービスを提供したいと考えている企業の力になるべく、サービスの品質向上や機能の拡充に加え、お客様にとって利用しやすい仕組みを提供してきます。
イベントでの協賛、サービス提供依頼についてもぜひ、お問い合わせからご相談いただければと思います。
IoTコラムでは、さくらのIoTに関係するビジネス向けの内容や身近な例、通信技術の説明や当社エンジニアが取り組んだ開発サンプルなどを掲載しています。