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さくらのIoT

IMSIとICCIDの違いは、IMSIは電話番号のことで、ICCIDとはSIMカードのシリアルナンバーのことです。IMSIとICCIDの情報は携帯電話網に存在する設備の加入者管理装置に格納されており、SIMを発行する際にSIMカードに情報を記憶しているため、SIMを差し込んだスマートフォンなどが通信できるようになります。

IMSIとは?

IMSIとは、SIMカードの発行に必要な電気通信番号の指定のことです。IMSIは、モバイルネットワークにおける加入者の識別番号で、ネットワーク内でのアクセス制御のキーとしても利用されます。日本において、IMSIは総務省により電気通信番号として割り当てられます。皆様がご存知の電話番号も電気通信番号の1つで、モバイルの世界ではMSISDNと呼ばれています。IINもPLMNも申請自体は総務省が行いますが、番号の管轄はITU-Tなので、番号割り当ての審査基準を満たせば裏で代理申請を行ってくれるという形になります。

IMSIの読み方

IMSIは「イムジィー」と読み、International Mobile Subscription Identityの略称です。

IMSIの番号体系

IMSIの番号体系は図のように分類されます。MCCは国際電気通信連合(ITU)が各国規制機関に割り当てをし日本は「440」「441」が割り当てられます。MNCは各国規制機関が事業者に指定し日本は2桁で関係規定に基づき各事業者に指定します。MSINは事業者が利用者に付与するもので、日本では10桁で指定を受けた事業者が個別に利用者に付与します。

IMSIの番号

IMSIのMCCとMNC(PLMN)

MCC+MNCの5桁(⼜は6桁)はPLMN-IDと呼びます。PLMNを基地局から報知することで、端末設備は基地局がどの事業者かを把握可能となります。当社のPLMN番号は「44006」で割り当てを受けました。PLMNについては、利用目的や使い方、認証取得までの流れなどを基に説明をしています。

IMSIによる端末識別のイメージ

スマートフォンなどのモバイルネットワーク通信でSIMに記録されているIMSIの役割は、主に電話番号と紐付けられ、携帯電話網と呼ばれる通信設備に送受信され通話ができるようになります。またデータの送受信により端末認証や位置情報管理などにも活用されています。

  • 1枚のSIMに対し1つのIMSIを使用
    ※電話番号(MSIDN)も通常1枚のSIMに対し1つ使用
  • IMSIを利用して端末認証や一情報管理が行われ、通信に必要なアクセス回線が確立される
  • 確立した回線上で、電話の場合は電話番号(MSISDN)を用いる。
    データ通信の場合はIPアドレス等を用いて通信が行われる
携帯電話網を利用した通信の仕組み

※ IMSIの管理を行う「加入者情報管理装置」は、「HLR/HSS」とも呼ばれる。HLR(Home Location Register)は3Gネットワークに用いられ、HSS(Home Subscriber Server)はLTE以降のネットワークに用いられている。

IMEI

IMEI(International Mobile Equipment Identifier)とは、携帯電話や通信デバイスの識別番号のことです。端末識別をする上で、端末識別番号のIMEIとSIMカードに登録されているIMSIは、携帯電話事業者で深い関連性のある情報です。

IMSIとICCIDの違い

IMSIはサービス提供者(事業者)側で管理しているユーザに割り当てられる番号です。対してICCIDは利用者(ユーザ)に配布されるSIMカード自身などに付与されている番号(シリアルナンバー)です。どちらもSIMカードに記録してユーザのもとに配布されスマートフォンなどに差し込んで通信をします。

スマートフォン通信の仕組み

IMSIとICCIDの番号構成の違い

IMSIの番号構成

IMSI番号

ICCIDの番号構成

ICCID番号

当社はICCIDに含まれるIINを「898104」で割り当てを受けました。ICCIDとIINについては、当社の番号申請や認証取得の経緯を基に説明をしておりますのでご覧ください。

まとめ

最後にIMSIについてまとめます。

  • IMSIとはSIMカード発行に必要な電気通信番号の指定のことで電話番号の認識にも使われている
  • IMSIの番号体系はMCC、MNCで構成されるPLMN-IDとMSINで構成されている

SIMカードにはモバイル通信に必要なプロファイルデータが格納されており、SIMカードを挿入することでスマートフォンなどで様々なサービスと通信が可能になります。

参考
2023年1月公開