「さくらのIoT」のサービス説明と選び方
さくらインターネットではIoTサービスを提供しています。2つに分類され、IoT向けモバイルネットワークサービスの「さくらのセキュアモバイルコネクト」と、IoTプラットフォームサービスを提供する「さくらのモノプラットフォーム」です。
どちらも共通していえることは、さくらのIoTは「IoTサービスを使いたい人」に向けたサービスではなく、「IoTシステムを作りたい人」に向けたサービスとなっています。今回は、サービス説明とサービスの選び方について解説します。
サービスのご紹介
さくらのセキュアモバイルコネクトとは?
さくらのセキュアモバイルコネクトは、クラウド事業者であるさくらインターネットが提供する、IoT向けのモバイルネットワークサービスです。
1回線のSIM 基本利用料は月額13円からと非常に安価でありながら、国内3キャリア対応なので設定場所の通信環境に左右されず安定した通信を実現します。
また、インターネットと直接通信しない「閉域網ネットワーク」でセキュリティ面も安心してお使いいただけるIoT SIMです。
さくらインターネットのIoT SIMの特長
ムダのないシンプルな料金体系で運用コストを削減
1回線のSIM 基本利用料は月額13円、さらに通信がない月は0円と、通信コスト最適化が可能です。
マルチキャリア対応で広い範囲で安定した通信をご提供
1枚のSIM&1つのAPN設定で国内3キャリアに接続可能。通信環境に合わせて、お好きなキャリアをご選択いただけます。
閉域網ネットワークでセキュリティ面も安心
インターネットを経由しない「閉域網※」で、外部からの攻撃を高いレベルで防ぎます。
※閉域網とは、グローバルIPアドレスを持たずインターネットから直接の到達性を持たないネットワークを示します。
さくらのモノプラットフォームとは?
さくらのモノプラットフォームは、「プラットフォーム、設定情報、通信回線」を一貫して提供するIoTプラットフォームサービスです。
IoTシステム開発は検討すべきレイヤも多く、繰り返しの検証が必要なことから、結果的に時間や開発コストが膨れ上がってしまった・・など、多くの課題が立ちはだかります。
さくらのモノプラットフォームを導入することで、サーバーまわりや通信部分の検討を省略し、結果的に開発を加速させることができます。
IoT開発の課題を解決し、開発を加速!
サービスの選び方
どちらのサービスを選んでいいかわからない、、、といったお声をいただいたのでフロー図を用意してみました。
マッチするサービス | ニーズ | 解決できる課題 |
---|---|---|
さくらのセキュア モバイルコネクト |
既に開発済のIoTサービスを持っており通信を検討中の方。 | 既存サービスに対して、自由度の高い設計をすることができます。 |
既存サービスの再設計はしたくないが、通信は細かく設計したい方。 | ||
1SIMの通信量は少ないが、契約回線数が多い。あるいは、季節性のあるビジネスモデルで通信をしない月もある。そういったサービスを開発・検討されている方。 | こういったビジネスモデルの場合、採用するサービスの料金構成によってランニングコストが膨れ上がってしまうことがあります。さくらのセキュアモバイルコネクトでは、SIMの基本利用料は月額13円、さらに通信が無い月は0円となります。また、データ通信料は従量課金制なので、ランニングコストを抑えた無駄のない運用ができます。 | |
さくらの モノプラットフォーム |
これからIoTサービスを開発する方。立ち上げを優先する方。 | IoTシステムの開発に必要な「バックエンド機能」をデバイス一台から提供しておりますので、開発の段階で事業スケールが見えにくい新規事業に最適です。 |
開発スピードを加速させたい方。 |
開発の参考となる電子回路やファームウェアを商用利用可能な形で無償公開しておりますので、スピード感のある開発が実現します。まずは「動くものを作る」ハードルを引き下げるために、開発キットも無償提供しております。 ※弊社からの開発キットの無料提供は、2024年3月28日をもって終了いたしました。 |
ユースケース
1回線あたりの通信量と費用
3,000回線を利用した場合の、さくらのIoTの活用例をご紹介します。
課題
こういった検針作業は月に数回の通信で完結するケースが多いが、通信し放題といったサービスを選択すると、結果的に運用コストが高額になってしまうことがある。
解決方法
さくらのセキュアモバイルコネクトは月額基本利用料は1SIM 13円、データ通信料は従量課金制を採用しているため、運用コストを削減してご利用いただくことができます。
課題
機器の稼働状況を継続的にチェックするため、通信量が多くなるビジネス。この場合、従量課金制だと通信コストが膨れ上がってしまう。
解決方法
さくらのセキュアモバイルコネクトのデータパックを活用いただくことで、通常の従量課金でご利用いただくよりも、価格を抑えることが出来ます。
課題
各家庭への設置となるため、設置場所によって通信環境が異なるため、キャリアごとに別モデルを用意する必要がある。
解決方法
さくらのIoTの通信はマルチキャリア対応なので、特定のキャリアに依存しないサービス設計が可能です。キャリアごとに別モデルを用意いただく必要はございません。
キャンペーンのご案内
さくらのIoTではキャンペーンを実施中です。この機会に是非お試しください!
さくらのセキュアモバイルコネクトお試しキャンペーン!
「さくらのセキュアモバイルコネクト」では、SIMカード(IDE03)+SIMにかかる基本料金および通信料を最大3ヶ月分、合計2万円まで無料でお試しいただける「セキュモバお試しキャンペーン」を実施中です。ぜひこの機会に低コストで高セキュア、1SIMで3キャリアに接続可能なIoT SIMをお試しください。ご希望のお客様は専用フォームにてお申し込みください。
まとめ
いかがだったでしょうか。さくらインターネットはIoTサービスを通じて以下のことを提供しています。
- さくらのIoTは、IoTサービスを作りたい人に向けたサービス。
- さくらのセキュアモバイルコネクトは、月額費用を抑えたいときに最適なIoTモバイルネットワークサービスです。また通信設計の自由度が高いため、既存のシステムに組み込む際も大規模通信サービスなど、複雑な通信設計でも対応可能です。
- さくらのモノプラットフォームは、IoT開発の基本機能が揃っているのでサービスの立ち上げ時に開発スピードを早めるには最適なサービスです。また設計情報を公開しているので、独自のハードウェア開発にも挑戦できる環境が揃っています。
また、弊社サービスをご紹介いただいている記事をご紹介します。
記事のご紹介
IoTデバイス向け3キャリア利用可能なSIMを比較してみる
合同会社ヴォール様は鳥取県の山間部に存在します。市街地とは異なり、場所によって携帯電波の入り具合が異なります。
周辺はauの電波状態が良く、ドコモ、ソフトバンクは電波状態が悪いことが課題です。
電波状況が場所によって異なる山間部でIoTデバイスを利用するため、3キャリア利用可能なSIMをご検討中ということで、比較サービスの一つとして、さくらのセキュアモバイルコネクトを取り上げていただきました。分かりやすくご説明いただいておりますので是非ご覧ください。
IoTコラムでは、さくらのIoTに関係するビジネス向けの内容や身近な例、通信技術の説明や当社エンジニアが取り組んだ開発サンプルなどを掲載しています。